弊社の2011年度は、昨年4月のスタート時点は東日本大震災直後の動揺が依然続いている状況で、 先行きが不透明な状況のなか日々懸命に目の前の課題に対処するうちに、 1年間があっという間に過ぎたという印象をもっております。
東日本大震災直後の広告活動は、その被害規模の大きさや原発騒動などでの不透明感もあり、 広告活動を日常的に行うクライアント・広告会社・媒体各社とも「自粛モード」による広告宣伝活動の低迷に悩まされました。 社会全体でのその状況に対してどう対処していくかということが昨年度前期の大きな課題となっていたことは、 皆様に置かれましてもご案内のことと存じます。
しかしながら、そのような状況下でも弊社が主として取り扱う不動産広告の分野は、相対的には順調な展開を送ることができました。
弊社なりに考えるその理由としては、
○不動産(中でも弊社が主力で取り扱う新築分譲マンション)は、購入者にとってライフイベントの中で需要されるもので
あり、震災直後の復興をテーマとする時期においても必要とされるものであったこと
○新築分譲マンションは、その販売活動において極めて計画的に準備されるため、需給構造が壊滅的に悪化する等の
変化がない限り、スケジュールの遵守性が高い
といったことが考えられます。
その結果、一昨年来は東名阪の大都市圏での受注が順調に推移してきていたこともあり、
2011年度は業績的にはまずまずの成績をあげることができました。
具体的には期初より前年同月の売上を上回るトレンドで各月とも売上が推移しました。
また、主力とする不動産広告はマーケットの季節性が強く、
半期ベースでの成績では営業赤字と黒字を入れ替わりに繰り返してきておりましたが、
2011年度は上期/下期とも黒字となり、水準的にも広告業界としては平均的な営業利益率の成績を上げることができました。
業績の建て直しに並行して、弊社の財務内容の改善も進めました。
2011年末に種類株式の発行による増資を行い、
その後の減資手続きを経て、
長年の懸案だった財務体質が改善しました。
営業利益の積み重ねと増減資本により、
過去の業績不振期の名残であった利益剰余金のマイナスや自己資本・純資産のマイナスをようやく克服し、
また期末の2012年3月には銀行との運転資金の融資取引も再開することができました。
これらの施策により自律的な財務運営ができるスタートラインに着くことができましたが、
今後もより一層の純資産の充実を図ることで、
経営基盤をより確かなものにしていく必要があることには変わりはありません。
これら財務関係の事項の内容につきましては、
弊社決算の電子公告による開示を6月末の株主総会後に行いますので、
そちらをご参照いただければと思います。
最後に、この2012年3月末、弊社は2011年度(第50期)の決算を迎えました。
お蔭様で昭和37年11月の創業以来、クライアントの皆様からご依頼いただくお仕事を通じて、
広告業務を展開しつつ年月を重ねてきた結果、
半世紀の歴史を重ねることができたことになります。
徒に年月を重ねることに価値があるわけではありませんが、
変化や淘汰の波が極めて短時間で押し寄せてくる昨今の状況も含め、
50年近くの年月を過ごすことができたのも、
ひとえにクライアントの皆様やパートナーの皆様のご愛顧・ご尽力があってこそのことと、
改めて痛感しております。
心ばかりの言葉でのご挨拶になってしまいますが、
これまでのご支援ご協力に対して厚く御礼申し上げます。
今後とも、より一層のご指導ご鞭撻を賜りますよう、
よろしくお願い申し上げまして私からのご挨拶とさせていただきます。
2012年5月
株式会社 DGコミュニケーションズ
代表取締役社長 枝澤 秀雄